University Student’s Common Perceptions of Domestic Violence Perpetrators and Victims

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  • DV加害者イメージ及び被害者イメージの常識的構造 : 大学生を対象に

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本研究では、DVにまつわる世間の常識的見解を把握することを目的とする。大学生を対象に、DV加害者及び被害者イメージについて自由記述形式の質問紙調査を行い、KJ法を参考にして分析を行った。その結果、DV加害者のイメージとして【加害者自身にコントロールできる範囲を超えている】【理解できない側面】【理解を超えた極端さ】【加害者の事情をわきまえた理解】【自分が悪いとは思わない】【加害者の属性】の6つの大グループが見出された。DV被害者のイメージとしては【被害者のコントロール内】【被害者のコントロール外】【DV被害の一般的イメージ】の3つの大グループが見出された。加害者イメージとして加害行動は悪いものであると認識しつつも、アルコール依存を伴うというイメージや暴力の世代間連鎖が背景にあるという視点、精神的な問題を抱えているというイメージや気質的な要因があるというイメージから、加害者にはコントロールしにくいというイメージが示された。被害者イメージとしては「早く逃げ出すべき」など事態をコントロールできる存在として捉えるイメージが示され、以上のDV に関するイメージから、被害者の心情の共感や理解から遠ざかる助言がなされる危険性が示唆された。

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