ルクセンブルクにおけるフランス語使用拡大の背景 : 外国人労働者の増加とルクセンブルク人の言語観

書誌事項

タイトル別名
  • Reasons for the Rise of French in Luxembourg : Growth of the Number of Guest Workers and the Feelings of the Luxembourgers
  • ルクセンブルク ニオケル フランスゴ シヨウ カクダイ ノ ハイケイ ガイコクジン ロウドウシャ ノ ゾウカ ト ルクセンブルクジン ノ ゲンゴカン

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説明

ルクセンブルク大公国は, ルクセンブルク語, フランス語, ドイツ語の三言語を併用する多言語国家である。このうちフランス語はおもに公的機関などの領域で用いられ, 日常的に用いられることは稀であった。だが, 近年では外国人とのコミュニケーションのためにあらゆる領域で使用されていることが先行研究で指摘されている。ルクセンブルクの外国人比率は43.8%と非常に高く, これに加えて人口の3割に相当する労働者が隣国から通勤している。そのため, 昼間人口では外国人がルクセンブルク人を上回る。このような環境から, ルクセンブルク人は, 自らが相手の言語に合わせることで複雑なコミュニケーションを回避しようと努めているが, 外国人労働者の大半がロマンス語圏出身者であることから, 結果としてフランス語の使用頻度が急激に高まっている。今日フランス語は, ……

収録刊行物

  • 都市文化研究

    都市文化研究 16 15-27, 2014-03

    大阪市立大学大学院文学研究科 : 都市文化研究センター

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