子規開眼(一) : 橘曙覧遺稿『志濃夫廼舎歌集』をめぐって

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  • シキ カイゲン 1 タチバナノ アケミ イコウ シノブノヤ カシュウ オ メグッテ

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抄録

一、独創の眼 : 正岡子規が子規ならではの独創の歌や歌をめぐる考えを開拓した、それを開眼と言うならば、実際の詠作におとらず、明治三十一年(一八九八年、子規三十二歳)の「歌よみに與ふる書」、翌三十二年の「曙覧の歌」なども、詠作のための裏づけとして、あるいは歌についての評論そのものとして注目するに足るものであることは、いまさら言うまでもない。ただ、本稿の見るところ、その独創に眼を奪われるあまり、そうした見かたや主張のよってくる来歴については、なお追及の必要も残されているごとくである。……

収録刊行物

  • 文学史研究

    文学史研究 48 56-66, 2008-03

    大阪市立大学国語国文学研究室

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