長元九年八月十五夜遍照寺詩歌会 : 摂津源氏頼実と藤原南家実範

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後京極摂政良経が二百年前の後少将藤原義孝(954-974)の「秋はなほ夕まくれこそたゝならね荻の上風萩の下露」(義孝4)を歌頭に置いた三十一首を定家に詠ませたことを基点に、良経と義孝には境遇並びに内的世界に向かう資質において相通じるものがあり、良経は義孝の秋歌に特別な思いを抱いていたことをかつて論じた。良経の和歌の持つ余韻の深さ、清冽な印象、それらは、和漢兼作の人として幼少時から親しんできた漢詩文の素養と共に摂関家嫡流という出自からくる天性の資質に負うところが大きかったと思われる。……

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  • 文学史研究

    文学史研究 44 22-44, 2004-03

    大阪市立大学国語国文学研究室

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