代名詞「彼、彼女、彼等」の研究 : 歴史的、文体論的考察

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  • ダイメイシ カレ カノジョ カレラ ノ ケンキュウ レキシテキ ブンタイロンテキ コウサツ

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抄録

一 : 代名詞「彼、彼友、彼等」が言文一致運動の所産の一つとして登場してから、現在まで既に数十年を経過している。その登場にあたっての様相と、意義についてはかつて述べたことがある(国語国文二十三巻一号)。「彼、彼女、彼等」は尾崎紅葉「多情多恨」(明治三十年)をもって確実な使用を見、その後は一般的に使用頻度の増大という傾向が認められるが、それも決して劃一的なものではなく、諸家によって微妙な差が存する。そこでは「彼、彼友、彼等」がになっている種々の、特に歴史的な性格の反影をみることが出来る。又これを逆にすると、「彼、彼女、彼等」を尺度にして、諸家の文体について言及することが出来るのである。……

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