シミュレータを用いた点滴静脈内注射技術習得効果の検討

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  • シミュレータ オ モチイタ テンテキ ジョウミャクナイ チュウシャ ギジュツ シュウトク コウカ ノ ケントウ

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説明

1. 研究目的 : 新人研修医が「留置針使用可能な点滴注射技術練習」シミュレータ(以下、シミュレータと略す)の 使用の有無による点滴静脈注射技術習得の効果を検討する。 / 2. 研究方法 : 対象者 : A病院に入職した研修医52名(以下、新研修医と略す)に研究の同意書を得たもの。実施方法 : (1)京都科学と共同で開発した シミュレータを、新研修医52名をシミュレータ使用群(以下、シミ ュレータ群と略す)と、使用しない群(非シミュレータ群)と2群に分け、2人ペアで実施。実施後、「チェックリスト」を自己評価で記載、提出依頼 / 3. 倫理的配慮 : 本研究は大阪市立大学大学院看護学研究科の倫理審査で承認を受け、実施。 / 4. 結果・考察 : 両群のチェックリストの結果では、手指消毒から穿刺部位選択、留置針の穿刺、内針を抜き、注射器接続など項目は、両群ともに「できる」と自己評価され、有意差はなかった。しかし、シミュレータ群は非シミュレータ群に比べて「適切な穿刺部位を選択できる」を難しいと感じる人が多く、有意差を示した(p<0.05)。このことは、シミュレータを使用した方が留置針の挿入技術をイメージ化しやすく、習得しやすい可能性が示唆された。

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