エビデンスに基づく看護実践

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  • エビデンス ニ モトズク カンゴ ジッセン

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1. エビデンスに基づく看護実践 : Evidence Based Nursing(EBN) : 1)エビデンスに基づく看護実践の定義 : エビデンスに基づく看護実践(Evidence Based Nursing EBN)とは、EBM(Evidence Based Medicine)などともに1990年代に普及してきた考え方であり、療養者や住民などの看護の対象者に看護ケアを提供する際に、その時点で最も新しく、最も良いエビデンス(事実や証拠)を丁寧に吟味し、看護実践の判断を決定する問題解決型アプローチを意味する。その過程には、看護実践家や対象者の価値観や指向性に沿って、「看護実践上の疑問」(clinical question)に答えることができるように、最適なエビデンスを系統的に探し、批判的に吟味する(critical appraisal)するという作業が含まれている。一般的に、EBNには、「研究等からのエビデンス」のみに基づいて行われるというイメージがあるが、厳密に言えば、それ以外に、「看護の対象者の価値観や指向性に関する情報」や「医療・看護の専門的知識や技術」、「対象者の今までの経過や検査結果、ヘルスケアに関する社会資源の活用可能性」などを考慮に入れて、臨床的判断を行う。ここでは、特に「研究等からのエビデンス」をどのように看護実践に活用していくべきなのか、今後の課題も含めて論じたい。……

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