音韻史からみた「正音」(二)

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  • オンインシ カラ ミタ セイオン 2

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(七)読音と語音 : 読音と語音のちがいは中国各地の漢字音にみられる現象である。そのちがいが最も大きいのは歯語系の方言であり、最も小さいのは北方語広東語である。呉語系のことばはこの中間に位している。この二種の音のちがいは一方が容易に変化しない、やや長期にわたり固定しているものであるのに反して、他方が口頭語という変化しやすい性質のものを反映するものだけに、往往にしてそのへだたりは大きくなる。……

Journal

  • 人文研究

    人文研究 13 (8), 824-840, 1962

    大阪市立大学文学会

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