遺伝子から紐解くコロナウイルスの多様性

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  • イデンシ カラ ヒモトク コロナウイルス ノ タヨウセイ

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I. はじめに : 2019年12月下旬に中国・武漢市のチャイナ・シーフードマーケットを訪れたグループの人々における異常な呼吸器症候群に端を発したコロナウイルス病2019(Coronavirus disease 2019 ; COVID-19)は、ヒト・コロナウイルスに属する新規の重症急性呼吸器症候群コロナウイルス2(Severe acute respiratory syndrome : SARS(サーズ)コロナウイルス2 ; SARS-CoV-2)による感染症である(Na Zhu, et al., 2020)。この新興感染症は瞬く間に世界中に拡大し、いわゆるパンデミックを引き起こして、現在(2021年1月)に至っても、依然として世界中で混乱が生じており、終息の見込みは立っていない状況である。本講演では、風邪症状群の一因であるヒト・コロナウイルスとSARS-CoVやSARS-CoV-2あるいは中東呼吸器症候群コロナウイルス(Middle East respiratory syndrome : MERS(マーズ)コロナウイルス ; MERS-CoV)におけるウイルスの遺伝情報の変化(遺伝子変異)やSARS-CoV-2の多様性について、遺伝情報を担う核酸すなわち遺伝子の側面から概説したい。……

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