神戸大学におけるノートパソコン必携化をめぐる議論の特質と課題

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タイトル別名
  • The Discussion on the Implementation of BYOD Policy at Kobe University
  • コウベ ダイガク ニ オケル ノートパソコン ヒッケイカ オ メグル ギロン ノ トクシツ ト カダイ

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説明

本論文の目的は、神戸大学においてパソコン(以下 PC)必携化に関する議論がどのように行われてきたのかを整理し、その特質と課題を明らかにすることである。これまでの日本の大学における PC 必携化に関する先行研究は、インフラ整備や学生への技術サポートに関する議論が中心であり、これによって大学教育の質をどう向上させるかという観点が不足している。神戸大学の PC 必携化の議論に関しても、その発端は教育用端末の更新予算の継続的な確保が難しいという事情であった。この議論は教学面の実質的な意思決定機関である大学教育推進委員会で行われたが、同時に情報、財務、共通教育など関連部署間の相互調整が必要となった。 日常の大学生活において学生に PC を必携化させるには、使い勝手の良い LMS を提供して、双方向型の授業を実現することが鍵となる。現在の神戸大学の LMS(学修支援システム BEEF)にはいくつかの課題があり、これを活用して積極的に双方向型の授業を展開することに対して、教員に一定の負荷がかかっている。PC 必携化を実質ならしめるには、教員側の負荷を軽減することが先決であると考える。

収録刊行物

  • 大學教育研究

    大學教育研究 27 39-56, 2019-03

    神戸大学大学教育推進機構

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