音楽アウトリーチ研究の現在―活動が抱える課題の分析と今後の方策―

DOI 機関リポジトリ Web Site オープンアクセス

書誌事項

タイトル別名
  • Current music outreach research in Japan:Amalysis of activities and its challenge based on research results
  • オンガク アウトリーチ ケンキュウ ノ ゲンザイ : カツドウ ガ カカエル カダイ ノ ブンセキ ト コンゴ ノ ホウサク

この論文をさがす

抄録

音楽アウトリーチ活動は,1990 年代末からオーケストラやNPO 法人などの音楽団体が中心となって学校などコンサートホール以外の場で実践されてきた。それから約20 年を経て,現在では活動が定着しつつあることに伴って研究成果も蓄積されている。本研究では,まずアウトリーチ活動が音楽活動を行う主体が抱える課題や社会的課題を解決する方策として期待されていることを指摘し,つぎに同活動に関する研究を分析した。それらを分類すると,①より望ましい内容の検討(授業,継続性など),②社会的課題(地域貢献/活性,社会教育など),③各主体間の連携・協働,④キャリア教育の4 つの課題が明らかとなった。これに対してフランスにおけるDUMI の例を示し,今後の方向性として個々の実践が連携することで,問題や情報を共有すると同時に,社会的な課題に対する音楽の有用性という面から社会サービスとしての音楽の可能性を示すことができるのではないかと提案した。

収録刊行物

詳細情報 詳細情報について

問題の指摘

ページトップへ