月見ヶ池における栄養塩濃度、クロロフィルa濃度および動植物プランクトン群集の季節変動

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タイトル別名
  • Seasonal variations in concentrations of nutrient, chlorophyll a,phyto- and zooplankton community structure at Tsukimi-ga-ike Pond
  • 月見ヶ池における栄養塩濃度、クロロフィルα濃度および動植物プランクトン群集の季節変動
  • ツキミガイケ ニ オケル エイヨウエン ノウド 、 クロロフィルaノウド オヨビ ドウショクブツ プランクトン グンシュウ ノ キセツ ヘンドウ

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説明

2013年5月から12月までの月1回、月見ヶ池表層の5地点において栄養塩およびクロロフィルa濃度の測定と、動植物プランクトン群集の同定と計数を行った。硝酸塩+亜硝酸塩は調査期間を通して平均50 μmol L- 1であったが、リン酸塩濃度は最も高い9月においても0.16 μmol L- 1 であった。N/P比は400以上と非常に高く、植物プランクトンはリンの制限を受けやすい環境であった。クロロフィルa 濃度は7月と8月に>20 μg L- 1 と他の月よりも高い値を示し、その他の月は<10 μg L- 1 であった。植物プランクトンは調査期間を通して7月を除くとラン藻のPhormidium属が優占していた。一方、動物プランクトンはBrachionus属が5月に、Bosmina属が6月に、カイアシ類のnauplius幼生が7月から10月に多く観察され、富栄養湖の特徴を有していた。動物プランクトン現存量はキショウブ(Iris pseudacorus)近くの場所の方がキショウブから離れた場所よりも有意に高い値を示した。抽水植物のある池は抽水植物のない池よりもより多くの動物プランクトンを保持することが出来るようである。

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