日本の電気計測産業の特質

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  • ニホン ノ デンキ ケイソクキ サンギョウ ノ トクシツ

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抄録

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本研究は, 日本の電気計測器産業の特質を, 主に技術的側面から考察したものである。1950 年以前と, それ以降今日までを, 10 年毎に電気計測器の特徴と電気計測器産業のおかれた状況について言及した。電気計測器は「産業のマザーツール」と呼ばれ, 産業の発展を支えるうえで, また科学技術を進化させるうえで研究開発, 設計, 生産, 検査, サービスなど, あらゆる場面で必要とされる基本ツールである。その時々の社会的ニーズを先取りしながら, 技術的な進歩を着々と続けてきた。直流電圧計に始まり, オシロスコープ, DCS (分散形制御システム), IC テスタ, PC計測システムなど, その時代の産業の要請に応えてきた。製品の開発には不可欠な基本ツールであるが, 電気計測器産業の市場規模としてはそれほど大きくない。電子産業の構成比としてはわずか3.2%に過ぎない。しかし, 電子産業に貢献している技術的な割合は金額以上に大きい。これらのその時代を代表する電気計測器について, その特質を技術的側面から考察した。

source:Josai management review

identifier:JOS-KJ00005044326

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