Self-Representation as “Being X-jendā”: Narratives Focusing on Coming Out to Parents and Partners

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  • 「Xジェンダーであること」の自己呈示――親とパートナーへのカミングアウトをめぐる語りから
  • 「 Xジェンダー デ アル コト 」 ノ ジコ テイジ : オヤ ト パートナー エ ノ カミングアウト オ メグル カタリ カラ

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本稿は、4 名のX ジェンダーを自認する者の語りを事例として、親とパートナーに対して、男女に当てはまらない性自認がカミングアウトされる過程を考察した。分析の結果、まず親子関係においてXジェンダーは、性別適合手術をしない点で性別違和の“軽度”な状態として理解されやすい一方、男女の二値的な性別観念が社会的に強固であるために、男女に当てはまらない性自認自体を伝えて配慮を求めることには困難が伴っていた。加えてパートナー関係において、性的指向を優先して性自認を伝えないことが関係性の摩擦につながっており、あらかじめXジェンダーであることを開示して摩擦を避けようとする試みもなされていた。これらの結果は、X ジェンダーを自認する者が、場面に応じてカテゴリーを使い分けながら他者からの自己への意味づけを変えていこうとする実践を明らかにし、男女に当てはまらない性自認の表現が社会的に可視化される必要性を示唆している。

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