Wi-Fiバックスキャッタを用いた5GHz帯簡易ビームフォーミング無線IoT通信

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タイトル別名
  • 5 GHz-Band Simplified Beam Forming Wireless IoT Communication Using Wi-Fi Backscatter

抄録

Society5.0やIndustry4.0では無線Internet of Things (IoT) 技術の適用によるスマートファクトリーの実現が唱えられている.工場内では,可動する工作機械や無人搬送車(Automated Guided Vehicle, AGV),移動する工作物(製品)との間での大量の通信が必要となる一方,無線Local Area Network (LAN)をはじめとする工場でIoTに使われている無線通信システムの周波数資源は限られている.このため,指向性ビームの適用により,隣接する同種システム間干渉を抑圧し,空間利用効率を向上させることが有効だと考えられる.本論文では,移動あるいは回転する工作機械の可動アーム自身あるいは,アームの先にとりつけられた物体のセンサノード(Sensor Node, SN)と,工作機械の基部に設置されたアクセスポイント(Access Point, AP)間の5 GHz帯の無線LANをベースにした無線IoT通信を,AP側の簡易的なビームフォーミングにより行うシステムとその送受信機ハードウェアを述べる.AP側を,4素子(2×2配列)のアレーアンテナにより,四つのビームを切り替える構成とし,各々のビーム内に存在するSNの数を最初に把握し,その数に応じてビーム切り替え時間を制御することで,効率のよいビームフォーミングを可能とする.SNの数の把握は,APから送信する5 GHz帯Wi-Fi信号を,SNが固有の周波数でon-off keying (OOK)変調してバックスキャッタすることで,AP側で行うことができる.

詳細情報 詳細情報について

  • CRID
    1390290701851770752
  • DOI
    10.14923/transelej.2021mwi0001
  • ISSN
    18810217
  • 本文言語コード
    ja
  • データソース種別
    • JaLC
  • 抄録ライセンスフラグ
    使用不可

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