監査上の主要な検討事項(KAM)の早期適用の影響と KAM開示企業の特徴

書誌事項

タイトル別名
  • The Impact of Early Adoption of Key Audit Matters(KAM) and Characteristics of Companies Disclosed KAM
  • 監査上の主要な検討事項(KAM)の早期適用の影響とKAM開示企業の特徴 : 日本におけるKAM導入初年度の証拠
  • カンサ ジョウ ノ シュヨウ ナ ケントウ ジコウ(KAM)ノ ソウキ テキヨウ ノ エイキョウ ト KAM カイジ キギョウ ノ トクチョウ : ニホン ニ オケル KAM ドウニュウ ショネンド ノ ショウコ
  • The Review of First Year Experience in Japan
  • 日本におけるKAM導入初年度の証拠

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抄録

<p>2018年7月,企業会計審議会は,監査基準の改訂を行い,金融商品取引法上の監査人の監査報告書において,「監査上の主要な検討事項」(Key Audit Matters: 以下,KAMという)の記載を義務付けた 。KAMの開示については,早期適用も認められ,2020年3月期決算の企業を中心に,日本においてもKAMを確認できるようになった。</p><p>本稿では,まず日本のKAMの早期適用の開示状況を諸外国のKAMの開示状況との比較を通じて概説した。結果は,KAMの個数や領域について,諸外国とおおむね同様であった。次に,日本におけるKAM導入の影響を検証した。その結果,KAM導入企業全体では,一部,有意な差を析出したものの,おおむね影響が認められないことを明らかにした。さらにKAM導入企業の特徴として,監査コストを負担している企業や,指名委員会等設置会社を選択している企業,IFRS適用企業である可能性が高いことを指摘した。</p>

収録刊行物

  • 現代監査

    現代監査 2021 (31), 3-13, 2021-03-31

    日本監査研究学会

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