肺病変急性増悪に先行して神経障害性疼痛を呈したサルコイドーシスの 1例

  • 森 千惠
    国立病院機構旭川医療センター 呼吸器内科
  • 黒田 光
    国立病院機構旭川医療センター 呼吸器内科
  • 中村 慧一
    国立病院機構旭川医療センター 呼吸器内科
  • 堂下 和志
    国立病院機構旭川医療センター 呼吸器内科
  • 藤田 結花
    国立病院機構旭川医療センター 呼吸器内科
  • 山崎 泰宏
    国立病院機構旭川医療センター 呼吸器内科
  • 藤兼 俊明
    国立病院機構旭川医療センター 呼吸器内科
  • 辻 忠克
    国立病院機構旭川医療センター 呼吸器内科

書誌事項

タイトル別名
  • Acute exacerbation of pulmonary sarcoidosis preceded by neuropathic pain: a case report
  • ハイ ビョウヘン キュウセイ ゾウアク ニ センコウ シテ シンケイ ショウガイセイ トウツウ オ テイシタ サルコイドーシス ノ 1レイ

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抄録

<p>症例は 63歳,女性.右胸背部痛を主訴に近医を受診した。胸部 CTで両側肺門リンパ節腫脹を認め,サルコイドーシスが疑われ,精査加療目的に当科へ入院した.体幹痛は著明でありフェンタニル貼付薬を開始した.両肘両膝に扁平隆起性の皮疹を認め,皮膚生検を施行した.皮膚生検の病理診断は非乾酪性類上皮細胞肉芽腫であり,サルコイドーシスと確定診断した.入院 12日目に酸素化の増悪を認め,胸部 CTで両肺間質陰影の増悪を認めたため,酸素投与を開始した.プレドニゾロン( PSL) 60mg/日の内服を開始し,肺病変は速やかに改善した.体幹痛はサルコイドーシスによる神経障害性疼痛と考えた.また, PSL開始後より体幹痛は徐々に改善し,オピオイドを減量できた.サルコイドーシスによる神経障害性疼痛は難治性となることが多いが,当症例は PSL開始後,良好な疼痛コントロールが得られたため報告する.</p>

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