テイラーメイドなインスリン針の選択と患者指導の再考―マイクロファイン™プラス32G×4mmペン型注入器用注射針からペンニードル®プラス32G×4mmペン型注入器用注射針へ変更して良好な治療経過を得た症例―

  • 澤村 眞美
    独立行政法人国立病院機構大阪南医療センター 内分泌代謝内科

書誌事項

タイトル別名
  • Tailor-made insulin needles and reconsidering patient guidance: A case in which good treatment progress was obtained by switching the patient from Micro-Fine™ Plus to Pen Needle® Plus

説明

82歳男性。X年健診で糖尿病を指摘され経口血糖降下薬開始となり,X+15年より強化インスリン療法が導入され血糖コントロールは良好であった。X+18年頃より血糖コントロールが悪化したためインスリン手技につき問診したところ,穿刺時に出血や疼痛を認めていた。超音波画像上皮下脂肪が薄く,筋肉内に注射している可能性が推察された。マイクロファイン™プラス32G×4mmペン型注入器用注射器を用いていたが,同針は針基が突起しており皮下脂肪の薄い部位では皮下を貫通する可能性がある。穿刺方法を指導し,ペンニードル®プラス32G×4mmペン型注入器用注射器へ変更したところ疼痛や出血を認めず良好な血糖コントロールを得た。血糖コントロール不良な症例に対し,超音波検査に基づき穿刺針を変更することが有用となり得る。

収録刊行物

詳細情報 詳細情報について

  • CRID
    1390290868754900736
  • DOI
    10.15634/j0100_0901_001
  • ISSN
    21887527
  • 本文言語コード
    ja
  • データソース種別
    • JaLC
    • Crossref
    • OpenAIRE
  • 抄録ライセンスフラグ
    使用不可

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