甲状腺びまん性硬化型乳頭癌の2例

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タイトル別名
  • Diffuse sclerosing variant of papillary thyroid carcinoma

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甲状腺乳頭癌の亜型にびまん性硬化型乳頭癌がある。豊富な砂粒体がリンパ管内や甲状腺内にびまん性に浸潤する病理学的特徴に加えて,若年女性に多いことも特徴である。触診や超音波像で慢性甲状腺炎と類似した臨床像をとるため,その病態を把握していないと診断および治療が遅れる可能性がある。治療には高リスク乳頭癌に準じた甲状腺全摘が基本であるが,外側区域にリンパ節転移を伴う症例が少なくないことから,頸部郭清を要する症例も多い。今回,我々は2例の若年女性例において,甲状腺全摘と頸部郭清を行い,術後に放射性ヨウ素治療を追加した。観察期間は短いものの,2例とも再発・転移を認めていない。

収録刊行物

  • 頭頸部癌

    頭頸部癌 47 (4), 382-387, 2021

    日本頭頸部癌学会

参考文献 (11)*注記

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