弥生・古墳時代の建築用主要道具について— 木の建築をつくる技術と道具の歴史に関する調査報告その3 —
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- 渡邉 晶
- 財団法人竹中大工道具館主任研究員博士(工学)
書誌事項
- タイトル別名
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- Major Architectural Tools Used in the Yayoi and Kofun (Tumulus) periods— Third Report Research on Technology and History of Tools Used for Building Wooden Structures —
抄録
弥生・古墳時代の遺跡から出土した建築部材と鉄製道具を調査した結果、次のように要約できる。 (1) わが国の主要建築用材の中で、弥生・古墳時代に多く利用されていたのは、スギ・ヒノキ・クリなどであった。 (2) 木を材料とする建築を構成する部材は、樹種の特徴に応じて、適材適所に使われていた。 (3) 弥生・古墳時代の建築部材接合の加工技術は、縄文時代の技術を継承したものと推定される。 (4) 弥生・古墳時代において伐木、製材、部材加工の各段階で使用される道具編成は、縄文時代の編成を継承したものと考えられる。 (5) 弥生時代の鉄製斧は切断用縦斧と横斧に、古墳時代の鉄製斧は切断用縦斧・切削用縦斧・横斧に、それぞれ機能分化していたと推定される。 (6) 弥生・古墳時代の鉄製鑿は、斧身を利用した大型鑿、荒加工用の鑿、仕上切削用の鑿に機能分化していたと考えられる。 (7) 弥生・古墳時代の建築用主要道具の編成は、鉄製斧と鉄製鑿であったと推定される。
収録刊行物
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- 竹中大工道具館研究紀要
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竹中大工道具館研究紀要 13 (0), 1-66, 2001
公益財団法人 竹中大工道具館
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詳細情報 詳細情報について
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- CRID
- 1390290929774202624
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- NII論文ID
- 130008149600
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- ISSN
- 24361453
- 09153683
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- 本文言語コード
- ja
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- データソース種別
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- JaLC
- CiNii Articles
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- 抄録ライセンスフラグ
- 使用可