書誌事項
- タイトル別名
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- A Case of Bilateral Metachronous Granulomatous Mastitis Leading to Bilateral Total Mastectomy
- リョウガワ チブサ ゼン セツジョジュツ ニ イタッタ リョウガワイジセイ ニクゲシュセイ ニュウセンエン ノ 1レイ
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説明
<p>肉芽腫性乳腺炎(granulomatous mastitis:以下,GM)は稀な乳腺の慢性炎症性疾患である.肉芽腫や膿瘍形成を特徴とするが,診断・治療に難渋することが多い.今回われわれは,両側性・異時性にGMを発症し,最終的に両側乳房全切除術に至った症例を経験した.</p><p>症例は34歳,女性.右乳房に広範な乳腺炎を発症し前医を受診.GMを疑われたが針生検では診断に至らず.経過中,結節性紅斑が出現しステロイドパルス療法を受け,乳腺炎の症状も改善した.その後ステロイドは漸減,終了した.</p><p>その7カ月後,左乳腺炎となり,針生検でGMと診断された.ステロイド治療を開始されたが,減量を試みるたびに増悪した.保存的治療は7カ月間継続したが,両側乳房全切除術を強く希望し,当院へ紹介となった.</p><p>両側乳房に対し乳頭温存乳房全切除術を施行したところ,治癒したと考えられた右乳房にも肉芽腫が見られ,両側ともにGMの病理診断に至った.その後,症状の再燃なく経過している.</p>
収録刊行物
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- 日本臨床外科学会雑誌
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日本臨床外科学会雑誌 82 (7), 1286-1290, 2021
日本臨床外科学会
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詳細情報 詳細情報について
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- CRID
- 1390290929774241408
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- NII論文ID
- 130008149217
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- NII書誌ID
- AA11189709
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- ISSN
- 18825133
- 13452843
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- NDL書誌ID
- 031639188
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- 本文言語コード
- ja
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- データソース種別
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- JaLC
- NDLサーチ
- Crossref
- CiNii Articles
- OpenAIRE
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- 抄録ライセンスフラグ
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