外来化学療法を受ける乳がん患者の就労に関する経験

書誌事項

タイトル別名
  • Working During Chemotherapy for Breast Cancer Patients
  • ガイライ カガク リョウホウ オ ウケル ニュウガン カンジャ ノ シュウロウ ニ カンスル ケイケン

この論文をさがす

抄録

<p>就労もしくは休職等しながら外来化学療法を受けている乳がん患者が、就労をどのように意味づけしているのか当事者の視点から明らかにするために、4名の研究参加者に半構造化インタビューを行った。就労とは“生きていくため”“自分を保つため”“責任を果たすため”であり、“職場は自分の居場所”になっていた。がん罹患後に自分を必要とする人や場所があることは闘病意欲を支えるが、これまでの自分の役割を果たすことは時に負担になる。自分がこれから受ける治療について事前に情報を得ていても、実際に治療を受けてみないと体調の変化はわからない。治療効果のあるときや過去の治療経験から自身の体調の変化を予想できるときは、研究参加者の意識は未来を向いており復職について具体的に考えていた。がん患者にとって働くことは人生そのものであり、看護師はこれまでの生き方や思いを踏まえた上で、自らが対処できるよう支援する必要がある。</p>

収録刊行物

詳細情報 詳細情報について

問題の指摘

ページトップへ