最近の医療AIの動向および医療AI研究への挑戦に向けた情報提供

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  • サイキン ノ イリョウ AI ノ ドウコウ オヨビ イリョウ AI ケンキュウ エ ノ チョウセン ニ ムケタ ジョウホウ テイキョウ
  • A review on recent medical AI and information for challenging medical AI researches

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type:TOHO University Scholarly Publication

総説

人工知能(Artificial Intelligence,AI)の医療応用は1970年代から行われてきたが,2010年代の第三次AIブーム影響を受け,基礎研究フェーズから製品化・社会実装フェーズに至るまで,数多くの試みがなされている.放射線画像,内視鏡画像,病理画像,眼底画像などの医用画像データを入力とした比較的単純な診断補助AIは,特に米国および欧州において製品化フェーズにある.一方で,単なる診断補助に留まらない応用的なAIや,治療を支援するAIの多くは未だ基礎研究段階にある.医療AI研究は研究の構想段階とモデルの実装段階に分けて考えることが出来る.研究の第一歩となるのが医療従事者のニーズに即した研究構想であり,AIの学習教材や実装環境が簡単に利用可能な昨今,モデルの実装も医療従事者自身が行うことが理想である.研究構想やデータのオリジナリティさえあれば,自由な発想をベースとした基礎研究フェーズの医療AI研究に取り組むチャンスはがまだ残されており,本学発の医療AI研究の新展開が期待される.

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