北海道で観察された鴎状結晶

書誌事項

タイトル別名
  • Seagull-type snow crystals observed in Hokkaido
  • ホッカイドウ デ カンサツ サレタ カモメジョウ ケッショウ

この論文をさがす

抄録

<p>雪結晶は,六回対称性を持った単結晶がよく知られているが,六回対称性を持たないものもあり,鴎状結晶はその一つである.この結晶の観察は,ほとんどが北極圏のカナダ北部など寒冷地に限られているが,2007年3月に上富良野町吹上温泉で,2020年12月に稚内市内で観察された.このうち2020年12月の稚内での観察は山岳地以外の国内では非常に珍しく,上空の強い寒気により地上で-9.6℃,雲頂と考えられる高度2106 mで-27.7℃という気象環境になっており,対流圏下層で成長したと考えられる.</p>

収録刊行物

  • 雪氷

    雪氷 84 (1), 3-11, 2022-01-15

    公益社団法人 日本雪氷学会

参考文献 (5)*注記

もっと見る

詳細情報 詳細情報について

問題の指摘

ページトップへ