剣術実践者におけるマインドフルネス特性と内受容感覚への気づき

書誌事項

タイトル別名
  • Dispositional Mindfulness and Interoceptive Awareness in a Continuous Practitioner of Martial Arts
  • A Preliminary Study
  • 予備的検討

説明

武道は歴史的戦闘技術を起源とする実践であり,マインドフルネスと共通の要素を持つことが指摘されている。しかしながら,日本における実践者を対象とした実証的知見は少ない。本研究では,剣術実践者1名および非実践者3名を対象に,マインドフルネス傾向,内受容感覚への気づき,および心理的健康度を検討した。内受容感覚への気づきの課題として,心理測定尺度に加え,心拍検出課題,および呼吸数計数の正確さを測定する独自の課題を用いた。その結果,実践者では,心拍検出課題の成績が非実践者よりも高かった。また,マインドフルネスの合計および複数の下位尺度の得点,内受容感覚への気づきの複数の因子の得点,および主観的幸福感の合計および複数の下位尺度の得点も,実践者のほうが高かった。武道の継続的実践がマインドフルネス,身体内部環境への鋭敏な気づき,および心理的健康度を高めているという見方を支持する予備的知見であると考えられる。

収録刊行物

詳細情報 詳細情報について

  • CRID
    1390291158024956672
  • NII論文ID
    130008162825
  • DOI
    10.51061/jjm.61_3
  • ISSN
    24360651
  • 本文言語コード
    ja
  • データソース種別
    • JaLC
    • CiNii Articles
  • 抄録ライセンスフラグ
    使用可

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