化膿性脊椎炎重症例に対する包括的治療戦略 ―敗血症診療ガイドラインの遵守と整形外科的治療介入―
書誌事項
- タイトル別名
-
- A Comprehensive Treatment Strategy for Severe Pyogenic Spondylitis, Including Orthopedic Surgery, in Compliance with Surviving Sepsis Campaign Guidelines
この論文をさがす
抄録
<p>はじめに:化膿性脊椎炎重症例に対して,敗血症診療ガイドラインを遵守するとともに,明確な目的・適切なタイミングを意識した整形外科的治療介入を行った.診療の実際と治療成績を調査した.</p><p>対象と方法:2008年4月以降10年間に東北大学病院高度救命救急センターで治療した,椎体周囲・硬膜外腔に膿瘍を形成した化膿性脊椎炎重症例27例を対象とした.電子カルテから診断・治療内容,画像所見,ガイドライン遵守の有無,転帰等を調査した.</p><p>結果:全例でガイドラインを遵守した初期対応が行われ,1例を除き起炎菌を同定した.穿刺・ドレナージ術を25例(93%),手術を18例(67%)に行い,1例が死亡,26例が生存退院(自宅退院5例,転院21例)した.</p><p>結語:敗血症診療ガイドラインに基づいた初期対応に整形外科的治療介入を加えた当施設の包括的治療戦略を呈示し,その結果を報告した.</p>
収録刊行物
-
- Journal of Spine Research
-
Journal of Spine Research 13 (2), 110-118, 2022-02-20
一般社団法人 日本脊椎脊髄病学会
- Tweet
詳細情報 詳細情報について
-
- CRID
- 1390291158033509760
-
- NII論文ID
- 130008162011
-
- ISSN
- 24351563
- 18847137
-
- 本文言語コード
- ja
-
- データソース種別
-
- JaLC
- CiNii Articles
-
- 抄録ライセンスフラグ
- 使用不可