N-butyl-2-cyanoacrylateとコイルによる塞栓術が有効であったショックを伴う縦隔型気管支動脈瘤破裂の1例
書誌事項
- タイトル別名
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- A Case of Ruptured Mediastinal Bronchial Artery Aneurysm Successfully Treated with Artery Embolization with N-butyl-2-cyanoacrylate and a Coil
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説明
<p>背景.気管支動脈瘤は稀な疾患であるが,破裂すると致命的になるおそれがある.症例.高血圧症の既往がある74歳女性,夕食中に突然背部痛を訴え当院へ救急搬送された.造影CTにて中縦隔の拡大と,造影早期相で高吸収を呈し,大動脈弓から分岐する気管支動脈に連続する6 mm大の構造を認め,縦隔型気管支動脈瘤の破裂と診断した.その後収縮期血圧40 mmHg台まで低下した.緊急気管支動脈造影を施行,破裂した気管支動脈瘤を同定し,N-butyl-2-cyanoacrylate(NBCA)/lipiodol混合液+マイクロコイルで気管支動脈塞栓術を行い,良好な塞栓が得られた.術後経過良好であり入院16日目に退院,以後1年5カ月再発なく経過良好である.結論.気管支動脈瘤破裂は速やかな診断を要する.血管内治療が有効であり,塞栓物質としてNBCAは有用である.</p>
収録刊行物
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- 気管支学
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気管支学 44 (1), 7-12, 2022-01-25
日本呼吸器内視鏡学会
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詳細情報 詳細情報について
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- CRID
- 1390291167488482432
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- NII論文ID
- 130008163135
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- ISSN
- 21860149
- 02872137
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- 本文言語コード
- ja
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- データソース種別
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- JaLC
- CiNii Articles
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- 抄録ライセンスフラグ
- 使用不可