地域在住高齢女性の口腔機能は健康関連QOLに影響するのか?

DOI
  • 加藤 緩奈
    山形県立保健医療大学大学院 作業療法学分野
  • 松田 直子
    山形県立保健医療大学大学院 作業療法学分野
  • 高畑 未樹
    山形県立保健医療大学大学院 作業療法学分野
  • 小関 千賀
    社会福祉法人山形市社会福祉協議会 金井地域包括支援センター
  • 佐藤 寿晃
    山形県立保健医療大学大学院 作業療法学分野 山形県立保健医療大学 作業療法学科

書誌事項

タイトル別名
  • Oral Function Affect Health-Related Quality of Life in Community-Dwelling Elderly Women?

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抄録

<p>[目的]咬合力、口唇閉鎖力、舌圧を含めた口腔機能は多くの研究より、高齢者の身体・精神・認知機能、栄養状態などと関係があることが明らかになっている。しかし、口腔機能と健康関連QOLとの関係について報告は少ない。本研究の目的は地域在住高齢者を対象に口腔機能と健康関連QOLとの関連性を明らかにすることである。[対象と方法]Y市A地域であり、そこで行われている介護予防体操やサロン活動に参加している65歳以上の女性36名を対象とした(75.2±5.2歳)。基本属性、口腔機能として咬合力、口唇閉鎖力、舌圧、健康関連QOLとしてSF-12を調査した。[結果]PCSと握力(ρ=0.42, p<0.05)、RCSと咬合力(ρ=0.36, p<0.05)、握力と咬合力(ρ=0.55, p<0.01)は正の相関関係を認めた。年齢とPCS(ρ=-0.43, p<0.01)、PCSと舌圧(ρ=-0.39, p<0.05)は負の相関関係を認めた。[結論]口腔機能のうち、咬合力は、握力とMCSに関わり、心身機能と健康関連QOLに反映することを示唆する。</p>

収録刊行物

  • 形態・機能

    形態・機能 20 (2), 62-68, 2022

    コ・メディカル形態機能学会

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