コムギ幼苗を餌としたイネクロカメムシの簡易飼育方法の確立

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タイトル別名
  • Establishing a Method for Rearing the Rice Black Bug <i>Scotinophara lurida</i> with Wheat Seedlings
  • コムギ ヨウビョウ オ エサ ト シタ イネクロカメムシ ノ カンイ シイク ホウホウ ノ カクリツ

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抄録

<p>イネクロカメムシの室内飼育方法を確立するため,コムギ幼苗またはイネ幼苗を餌植物として飼育し,25 °C,16 L8Dの条件で比較試験を行った.</p><p>コムギ幼苗を用いた場合,幼虫期間60.8日,羽化率65.4%,産卵前期間25.7日,卵期間7.3日であった.羽化成虫の体長は,雄成虫が9.3 mm,雌成虫が9.8 mmであり,野外採取個体の体長(雄9.4 mm,雌9.6 mm)と差はなかった.イネ幼苗を用いた場合,コムギ幼苗を用いた場合に比べ幼虫期間73.3日と長く,羽化率29.3%と劣り,羽化成虫の産卵は確認されなかった.</p><p>これらの結果から,コムギ幼苗を用いることでイネクロカメムシを室内において簡易に累代飼育することが可能であることが明らかになった.</p>

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