半世紀にわたる泥岩切土法面の風化過程と法面安定への影響

  • 永田 政司
    中日本高速道路・東京支社 保全・サービス事業部(横浜国立大学・都市イノベーション学府)
  • Sharmily BHOWMIK
    横浜国立大学・都市イノベーション学府
  • 菊本 統
    横浜国立大学・都市イノベーション研究院
  • 藤原 優
    西日本高速道路・技術本部 技術環境部
  • 佐藤 尚弘
    明治コンサルタント

書誌事項

タイトル別名
  • Half a century of weathering process of mudstone cut slope and impact on slope stability

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説明

<p>泥岩をはじめとする堆積軟岩は,切土掘削により地表に露出すると時間経過とともに風化が進行し,長期間が経過した切土法面はしばしば表層崩壊を引き起こしている。そのため,堆積軟岩で構成された切土法面の風化の進展と安定性の変化を把握し,適切に対策することは重要な課題になっている。しかし掘削後,数十年にわたって堆積軟岩の風化過程を観察した事例は過去にない。本研究では,著しい風化が確認された泥岩切土法面を対象として,掘削から約50年にわたって弾性波探査等の現地調査や土質試験,X線回折分析を行い,法面の風化機構と安定性への影響を検討した。その結果,法面表層では掘削直後の除荷に伴う応力解放や乾湿繰返しの影響による強度低下を生じる一方で,泥岩を構成する粘土鉱物の酸化や溶解等の化学変化は途中段階にあるため,化学的風化は50年経過後も経時的に進行することが示唆された。</p>

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参考文献 (16)*注記

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