日本の旅館経営における現状と課題
書誌事項
- タイトル別名
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- The Current Situation and Issues of Ryokan Management in Japan
説明
日本における旅館経営において、近年人手不足や後継者不足などが深刻化し、日本の宿泊産業である旅館の存続そのものの課題が議論されるようになってきた。しかし、旅館経営や人材不足の要因などについて言及した研究が少ない現状であったため、本研究では、ホテルとの比較を通して、定義や歴史的変遷、現状について、研究論文や書籍、官公庁等の調査などから幅広く文献を収集し整理することで、旅館経営における課題を明らかにした上で今後の展望について考察することを目的とした。旅館やホテルに関しての定義は法律的にみても曖昧なものであった。加えて、歴史的変遷をみても異なる変遷をたどっているものの、時代の変化と共に、特に日本における生活様式が欧米化することによって、宿泊スタイルも旅館とホテルでは差異がなくなりつつあり、旅館とホテルの区別を難しくしていることが明らかになった。また、ホテルが客室数を伸ばしているにもかかわらず旅館の客室数は減少傾向にあり、経営者の高齢化による後継者問題等によって課題を抱えるところもあることが明らかになった。旅館は、日本の文化を継承することが求められる旅館業務に関わる専門性や地域の観光ビジネスのマネジメントを行うことが必要とされ、そういった人材育成を行うことが課題として明らかになった。
収録刊行物
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- 教育経済学研究
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教育経済学研究 1 (0), 26-35, 2022
下関市⽴⼤学 大学院学会
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詳細情報 詳細情報について
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- CRID
- 1390291767512560000
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- ISSN
- 24361801
- 24361798
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- 本文言語コード
- ja
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- データソース種別
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- JaLC
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- 抄録ライセンスフラグ
- 使用不可