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- トカラ レットウ ショウタカラジマ ノ カイゾク デンセツ
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Abstract
鹿児島県トカラ列島の小宝島には、海賊に関する伝説が伝えられている。島の伝承によると、昔、与助・与太郎・甚之助という三人組の海賊たちがやってきて掠奪行為を働いたが、島の人たちは畝神山の所にある穴に隠れて助かったという。島で聞き取り調査を行うと、現在でも「畝神の隠れ穴」「与助にさらわれかけた子」「与助から逃げた人」「与助が焼いたセンリ堂」「与助の最期」など多数の関連伝説が伝えられていることが確認できた。与助は実在した海賊だったとみられ、『島津家列朝制度』や『三国名勝図会』には、弘治(一五五五〜一五五八)・天正(一五七三〜一五九二)の頃、日向国より海賊与助らが兵船を仕立ててトカラの島々(七島)に年々やってきたが中之島で殺害されたと記されている。興味深いのは与助の殺害方法で、中之島の伝承では焼き殺したと伝えられているが、小宝島では落とし穴に落として生き埋めにしたと伝えられている。島の自然を背景にして語られる小宝島の海賊伝説は、トカラの島々の自然や文化にまつわる諸問題を考察する手がかりを与えてくれる興味深い事例として注目される。
Journal
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- 新見公立大学紀要
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新見公立大学紀要 36 182-192, 2015
[出版社不明]
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Details 詳細情報について
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- CRID
- 1390291767541367296
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- NII Article ID
- 120005752546
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- NII Book ID
- AA12515681
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- ISSN
- 21858489
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- NDL BIB ID
- 027209101
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- Text Lang
- ja
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- Data Source
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- JaLC
- IRDB
- NDL
- CiNii Articles
- KAKEN