高分解能LC/MSによる河川水中溶存有機物の網羅的ノンターゲット分析のための試料前処理法

DOI Web Site 参考文献23件 オープンアクセス
  • 上原 悠太郎
    東京大学大学院工学系研究科都市工学専攻
  • 栗栖 太
    東京大学 工学系研究科附属水環境工学研究センター
  • 春日 郁朗
    東京大学 工学系研究科都市工学専攻
  • 古米 弘明
    東京大学 工学系研究科附属水環境工学研究センター

書誌事項

タイトル別名
  • Pretreatment Methods Suitable for Comprehensive Non-Target Analysis of Dissolved Organic Matter In Urban River Water by High-Resolution LC/MS

説明

<p> LC/MSによるノンターゲット分析では試料前処理法として固相抽出がよく採用されるが,固相抽出では試料やカートリッジによって回収率に大きな差があることが知られている.そこで本研究では,東京都神田川の河川水を対象として固相抽出4種と凍結乾燥,試料大容量直接注入について,DOC回収率と質量分析で検出されたDOMコンポーネント数の観点から網羅的分析に適した手法を検討した.DOC回収率が82~92%と固相抽出より高く,検出コンポーネント数が最多だった凍結乾燥が単一の手法として最も優れていると判断した.各試料前処理法で回収される有機物のLCによる保持時間の分布には明確な差があり,コンポーネントの半数以上は単一の手法でのみ検出されたことから,複数の手法の併用によって様々な物性の有機物をより網羅的に検出できる可能性が示された.</p>

収録刊行物

参考文献 (23)*注記

もっと見る

関連プロジェクト

もっと見る

詳細情報 詳細情報について

問題の指摘

ページトップへ