多様な河川における水質特性の把握

DOI Web Site 参考文献3件 オープンアクセス
  • 森本 洋一
    朝日航洋株式会社空間情報事業本部 防災コンサルタント部 法政大学大学院人文科学研究科
  • 猪狩 彬寛
    法政大学大学院人文科学研究科 日本工営株式会社河川水資源事業部 河川部
  • 齋藤 圭
    京都大学大学院理学研究科附属地球熱学研究施設
  • 山形 えり奈
    法政大学大学院人文科学研究科
  • 竹本 統夫
    法政大学大学院人文科学研究科
  • 苗村 晶彦
    戸板女子短期大学総合教養センター
  • 小寺 浩二
    法政大学文学部

書誌事項

タイトル別名
  • Understanding the water environment characteristics in various rivers
  • ―Focusing on the coefficient of variation of EC―
  • ―EC(電気伝導度)の変動係数に着目して―

説明

<p> EC(電気伝導度)は,電解質の総量を示す指標となる.天然水の河川水中におけるECの目安は,河川上流では50~100 μ S/cm,河川下流では200~400 μ S/cmとされており,簡便に計測できることから市民団体による水環境調査等でも活用されている.日本や世界の多様なフィールドにおけるEC計測値は,日本で10~6,000 μ S/cm,スウェーデンの対象の河川では21~509 μ S/cm,キルギスのイシク湖集水域で116~840 μ S/cmとなった.また,ECの変動係数を算出したところ,自然環境の変化や,人為的影響が大きい地域では,変動係数が高いことがわかった.このように,河川のECは地域の水環境を概観し,水環境上の課題を明らかにするための手助けとなるため,今後もECを活用し,水環境や水質に関わる議論を行っていく必要がある.</p>

収録刊行物

参考文献 (3)*注記

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