言語の扱い方を存在と経験と意味から再検討する : 機能しつつある志向性に注目して

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タイトル別名
  • Rethinking the place of language in language education by reconsidering existence, experience and meaning: Through the perspective of functioning intentionality
  • ゲンゴ ノ アツカイカタ ヲ ソンザイ ト ケイケン ト イミ カラ サイケントウ スル キノウ シツツ アル シコウセイ ニ チュウモク シテ
  • ゲンゴ ノ アツカイ カタ オ ソンザイ ト ケイケン ト イミ カラ サイケントウ スル : キノウ シ ツツ アル シコウセイ ニ チュウモク シテ

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抄録

研究ノート

言語の上達には、言語活動従事に直截に関与する言語的リソースを養い備えるようになることが伴う。現象学では、一般に静態的なノエシス- ノエマ相関が論じられるが、フッサールの趣意に即した志向性分析では、むしろ絶えることなく意味契機を生み出し続ける機能しつつある志向性に注目して、意味を形成し、意味を作動させ、意味を変化させ続ける意識を捉えなければならないとフィンクは主張している。意識の機能と世界内存在による世界経験とその要に生じることばをそのように考えると、これまでの言語教育では、二次的な意味に依存した言語学習が常態になっていたことが明らかになる。意味契機を充溢させて本来の意味を活性化させながら言語的リソースを有効に養い備える活動を教室にもたらすことができるように教育を構想することは、言語教育を有効なものにするための必須の条件である。

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