カワバタモロコの産卵と水温との関係

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タイトル別名
  • Relationship between water temperature and spawning in <I>Hemigrammocypris neglectus</I>
  • カワバタモロコ ノ サンラン ト スイオン ト ノ カンケイ

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抄録

カワバタモロコの繁殖技術の向上を目的として,産卵実験水槽を準備し水温操作による水温刺激で産卵が誘導されるのかを検証した。水温操作は4パターン用意し,パターン1では,22℃から1日に2℃ずつ上昇させ,26℃に達したら5日間維持し,7日後から1日に2℃ずつ低下させ22℃にするのを繰り返した。パターン2では,22℃から1日に1度ずつ上昇させ,26℃達したら3日間維持し,7日後に1度ずつ低下させ22℃にするのを繰り返した。パターン3では,実験期間を通じて22℃に維持した。パターン4では,22℃から1日に2℃ずつ上昇させ,26℃に達したらそのまま維持した。水温変化の要素として平均水温,前日の平均水温差,水温日較差,水足しを説明変数とし,産卵数を対数リンク関数とした負の二項分布による一般化線形モデルにより,産卵確率を示すモデル選択を総当たり法で行った。その結果,産卵に影響を及ぼす主要因は,前日の平均水温差であることが分かった。

収録刊行物

  • 水産増殖

    水産増殖 69 (1), 21-29, 2021

    日本水産増殖学会

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