魚類6種による昼夜のホンモロコ仔魚捕食

書誌事項

タイトル別名
  • Predation on larval honmoroko <I>Gnathopogon caerulescens</I> in daytime and nighttime by six fish species
  • ギョルイ 6シュ ニ ヨル チュウヤ ノ ホンモロコシギョ ホショク

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抄録

ホンモロコの主要な産卵場である琵琶湖の内湖に棲息する淡水魚6種の各8個体を用いて,孵化直後のホンモロコ仔魚を昼間と日没直後の夜間の1時間に捕食する個体数を調査した。24時間の絶食状態に置いた捕食者全てがホンモロコ仔魚を昼夜ともに捕食した。平均捕食数はコイとホンモロコを除く4種で夜間に減少し,ビワヒガイとブルーギルではその有意性が認められたことから視覚捕食者と考えられた。また,ホンモロコ親魚による同種仔魚の活発な捕食が昼夜ともに認められた。これらの結果は,ホンモロコの産卵期に内湖に棲息する多くの魚類がホンモロコ仔魚を昼夜ともに捕食し生残率に大きな影響を与えている可能性を示している。

収録刊行物

  • 水産増殖

    水産増殖 69 (1), 87-91, 2021

    日本水産増殖学会

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