「非人称の連帯」と「人称的な連帯」からみた社会的連帯論の展開 : 若者の就労と支援を社会的連帯から読み解くための論点提起

  • 金本 佑太
    九州大学大学院人間環境学府 : 博士後期課程

書誌事項

タイトル別名
  • A Study on Relation between “Impersonal Solidarity” and “Personal Solidarity” in Youth Employment Support

この論文をさがす

説明

本稿では、日本社会における社会的連帯論のうち、「非人称の連帯」と「人称的な連帯」に関する議論を整理した。現在、社会構造の転換による「新しい社会的リスク」に対して、「非人称の連帯」である従来の福祉国家の社会保障が十分に機能しえなくなっている。それに対して、社会保障の拡充によって人々の「基本的な潜在能力」を担保しつつ、「顔のみえる関係」や「親密圏」といった「人称的な連帯」によって、社会的に排除された人々を支援していく方向性が目指されている。また、若者就労支援において「非人称の連帯」と「人称的な連帯」の相補的な関係が目指されていることも示唆された。若者就労支援の実態を検討することが現代社会における今後の社会的連帯のあり方を構想する手がかりとなるだろう。さらに、社会的連帯論の知見を踏まえ、若者就労支援の実態や利用する若者の実態を検討していくことも重要である。

収録刊行物

詳細情報 詳細情報について

  • CRID
    1390291767688494336
  • NII書誌ID
    AA11519621
  • DOI
    10.15017/4772290
  • HANDLE
    2324/4772290
  • ISSN
    13462717
  • 本文言語コード
    ja
  • 資料種別
    departmental bulletin paper
  • データソース種別
    • JaLC
    • IRDB
  • 抄録ライセンスフラグ
    使用可

問題の指摘

ページトップへ