文芸評論 江馬修「本郷村善九郎」考 ――日本近代におけるマルクス主義の受容と桎梏についての論考Ⅱ――

書誌事項

タイトル別名
  • A Study of the Folk Novel, Hongomura Zenkuro by Ema Nakashi: About the Reception and Bonds of Marxism in Modern Japan
  • 文芸評論 江馬修「本郷村善九郎」考 : 日本近代におけるマルクス主義の受容と桎梏についての論考(2)
  • ブンゲイ ヒョウロン コウバシュウ 「 ホンゴウソン ゼン キュウロウ 」 コウ : ニホン キンダイ ニ オケル マルクス シュギ ノ ジュヨウ ト シッコク ニ ツイテ ノ ロンコウ(2)

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抄録

小説家であり民俗学者でもあった江馬修は、飛?の口伝であった本郷村善九郎の英雄譚に史実を対照し、民俗の歴史として形象化した。一方、自らマルクス主義者を標榜した江馬は、民俗小説「本郷村善九郎」、歴史小説「山の民」の執筆を通じて唯物史観の限界と、マルクス・レーニン主義の根本的な欺瞞に直面する。マルクス主義の受容と桎梏を自ら体現した小説家は、だが遂にそれを自覚しなかったことを論評した。

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