ワーク・ライフ・バランス支援と女性活躍の関係性―ベイジアンネットワークによる施策間関係分析―

  • 岩本 大輝
    早稲田大学理工学術院創造理工学部経営システム工学科
  • 鈴木 秀男
    慶應義塾大学理工学部管理工学科

書誌事項

タイトル別名
  • The Relationship between Work-Life Balance Assisting Measures and Women’s Career Advancement
  • ワーク ・ ライフ ・ バランス シエン ト ジョセイ カツヤク ノ カンケイセイ : ベイジアンネットワーク ニ ヨル シサク カン カンケイ ブンセキ

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抄録

<p>世界中で女性の労働参入が進んでいる.日本でも女性活躍は進んでいるが,女性管理的職業従事者割合は世界と比して極めて低い.この課題の要因としてワーク・ライフ・バランス(WLB)問題がある.企業はWLB支援施策を採用,もしくは採用を検討しているが,施策が階級別女性比率に与える影響や施策間の影響関係が不明瞭であり,検討困難な現状がある.本研究はWLB施策の組合せ効果や施策間関係が女性活躍に与える影響に注目し,日本企業604社のWLB支援施策情報にベイジアンネットワーク分析を行った.結果として,従業員女性比率には残業時間の削減策,管理職女性比率には在宅勤務,部長以上職女性比率には在宅勤務と保育設備・手当の採用が有効であるとともに,これらの施策の採用に影響を与える基礎的な施策(例えば,有給休暇取得の奨励策など)から順を追って採用し,労働環境を整えることが施策の有効化につながるという示唆をえた.</p>

収録刊行物

  • 経営情報学会誌

    経営情報学会誌 30 (4), 245-258, 2022-03-22

    一般社団法人 経営情報学会

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