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- 光藤 宏行
- 九州大学大学院人間環境学研究院
書誌事項
- タイトル別名
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- Binocular vision: The relations among eye vergence, stereo correspondence, and retinal disparities
説明
<p>本論文では,輻輳眼球運動と両眼立体視を調べた近年の心理学的・神経科学的研究を概観する.輻輳眼球運動とは2つの眼球の異なる向きの回転である.両眼立体視,すなわち両眼性の奥行き知覚の大部分は網膜像差の皮質情報処理により生じる.近年の研究により,(a)像差によって誘導される水平方向の輻輳・垂直方向の輻輳・回旋方向の輻輳は,視覚刺激の提示に応じて比較的素早く生じ,(b)両眼立体視には複数の脳領域が関与していることが示されている.これらの知見に基づいて,視覚系がどのように水平像差・垂直像差・回旋像差を処理し,両眼対応問題をどのように解決しているかについての仮説を提案する.</p>
収録刊行物
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- 認知心理学研究
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認知心理学研究 19 (2), 59-69, 2022-02-28
日本認知心理学会
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詳細情報 詳細情報について
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- CRID
- 1390291767729819520
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- ISSN
- 21850321
- 13487264
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- 本文言語コード
- ja
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- データソース種別
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- JaLC
- Crossref
- OpenAIRE
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- 抄録ライセンスフラグ
- 使用不可