初級日本語学習者に向けた「まち歩き」活動の試み

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書誌事項

タイトル別名
  • ―地域との関わりを通して学ぶ言語学習活動の可能性―

抄録

本稿は初級日本語を学習する留学生を対象とした「まち歩き」活動が、留学生に与えた影響を調査・考察したものである。所属大学の初級日本語コースにはカリキュラムで定められた学外活動がない。そこで、教室外での日本語使用及び地域との繋がりの契機となり、主体的・能動的な学習活動を促進・支援するための活動として、「まち歩き」活動を企画・実施した。そして、本活動による留学生の意識変化を調査するために、参加学生に対するアンケートと半構造化インタビューの結果を基に、質的データ分析(SCAT)を行った。その結果、教室外での日本語使用の機会が限定的で不安を感じていたことが分かった。しかし、本活動への参加を通し、実践での日本語使用による達成感や自信が得られ、日本語学習や地域と繋がることに対してより意欲的になったことが分かった。これらのことから、「まち歩き」活動が、学習意欲を刺激するとともに、地域社会に対する興味と関心を導く可能性が示された。

収録刊行物

  • APU言語研究論叢

    APU言語研究論叢 7 (0), 91-, 2022

    立命館アジア太平洋研究センター

詳細情報 詳細情報について

  • CRID
    1390291767733397376
  • DOI
    10.34409/apujlr.7.0_91
  • ISSN
    24321389
    24321370
  • 本文言語コード
    ja
  • データソース種別
    • JaLC
  • 抄録ライセンスフラグ
    使用不可

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