うっかり忘れ質問紙作成の試み若年者を対象とした検討

  • 都賀 美有紀
    関西学院大学工学部感性価値創造インスティテュート 立命館大学OIC総合研究機構

説明

<p>私たちは日常でどのようなことをどれだけ忘れているのだろうか。予定があったことすら思い出せない場合のように忘れ去ることもあれば,予定を忘れていたことを後になってふと思い出す場合のように自身が忘れていたことを後になって正しく思い出すこともある。後者は本来知っているはずであるが一時的に思い出せなかった記憶エラーと考えられる。本研究ではこのエラーをうっかり忘れと呼ぶ。うっかり忘れは最終的には思い出しているため,忘れるという現象がどの程度発生したかについて他者ではなく自身によって回答できる利点がある。本研究は日常で何をどの程度忘れているのかを調べるためにうっかり忘れに着目し,その頻度を問う質問紙を作成することを目的とする。本研究は大学生を対象に「目的のものを買わずに他のものだけを買って帰ってしまった」や「予定があったことを忘れていてすっぽかして気づいた」などの日常場面でのうっかり忘れが自身にどの程度発生しているかの頻度を5段階で評定する質問紙調査を実施した。探索的因子分析の結果,4因子が得られた。それぞれを「目的忘れ」「後回しによるし忘れ」「予定忘れ」「準備・持ち物忘れ」と命名した。</p>

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