説明
<p>本研究では,女性の性役割態度や働き方などの要因によって,コロナ禍における夫婦・カップル間の関係性が,コロナ前と比べて,女性の中で主観的に変化したかを検討した。検討にあたって,コロナ禍において配偶者やパートナーと同居する20-60歳の547名の女性を対象にオンライン調査を実施した。調査では回顧法を用いてコロナ前とコロナ禍における夫婦間の関係を聞き,現在の性役割態度,働き方について問うた。分析の結果,コロナ禍において葛藤(不和)が低下していた。性役割態度や働き方との関連をみるために,2(時期:コロナ前・コロナ禍)×2(性役割態度:伝統的・平等的)×2(働き方:共働き・片働き)の参加者内・参加者間混合計画の分散分析を行った。その結果,時期と性役割態度において有意な交互作用効果が見られ,平等的性役割態度の保持者はコロナ禍においてコロナ前よりも葛藤得点が有意に減少していたが,伝統的性役割態度の保持者はコロナ前後の葛藤得点にほとんど違いがなかった。働き方の違いによる葛藤得点の有意な変化は見られなかった。</p>
収録刊行物
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- 日本心理学会大会発表論文集
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日本心理学会大会発表論文集 85 (0), PS-002-PS-002, 2021
公益社団法人 日本心理学会
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キーワード
詳細情報 詳細情報について
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- CRID
- 1390291767777291136
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- ISSN
- 24337609
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- 本文言語コード
- ja
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- データソース種別
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- JaLC
- Crossref
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- 抄録ライセンスフラグ
- 使用不可