抄録
<p>新型コロナウイルス感染症(COVID-19)の感染拡大に伴いインターネットの利用時間が増加している(総務省,2020)ことから嗜癖の悪化が懸念されている。本研究では成人のスマートフォン嗜癖がCOVID-19感染拡大前から拡大中にかけてどのように変化しているのかを検証することを目的とした。調査会社に登録している近畿地方在住の2,740人の成人を研究協力者とした。調査は感染拡大前の2019年12月(T1)と,感染拡大中の2020年8月(T2),2020年12月(T3),2021年4月(T4)の4時点で実施された。その結果,スマートフォン嗜癖のスコアは感染拡大前と比較して,T2, T3, T4の時点においてより高かった(β=.09, .17, .13, p<.001)。またT2において女性は男性よりもより高く評定し(β=.15),パーソナリティ特性の「情緒不安定性」が高いほどより高く評定していた(β=.05)。スマートフォンを不適応に利用している割合の増加に伴い,予防と支援の需要も高まっていることが考えられる。</p>
収録刊行物
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- 日本心理学会大会発表論文集
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日本心理学会大会発表論文集 85 (0), PD-015-PD-015, 2021
公益社団法人 日本心理学会
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詳細情報 詳細情報について
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- CRID
- 1390291767781337344
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- ISSN
- 24337609
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- 本文言語コード
- ja
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- データソース種別
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- JaLC
- Crossref
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- 抄録ライセンスフラグ
- 使用不可