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- 荒木 友希子
- 金沢大学
Abstract
<p>270名の保育者を対象に,保育者のストレッサーおよびコーピング方略がワーク・エンゲイジメントに与える影響について調査をおこなった。重回帰分析の結果,子ども理解のストレス,時間・給与欠如のストレス,および,諦めコーピングが負の影響を,問題解決コーピングが正の影響をワーク・エンゲイジメントに与えていることが明らかとなった。子ども理解のストレスと問題解決コーピングの交互作用がみられたことから,子ども理解ストレスの程度の違いによって,問題解決コーピングがワーク・エンゲイジメントに与える影響は異なっていたことが明らかとなった。問題解決コーピング得点の低い人では,子ども理解ストレスとワーク・エンゲイジメントとの関連はみられなかったが,問題解決コーピング得点の高い人では,子ども理解ストレスとワーク・エンゲイジメントとの間に有意な負の関連がみられた。子どもとの関わりの中でストレスを強く感じている保育者の場合,問題解決コーピングを用いてもワーク・エンゲイジメントは高くならず,保育者にとって問題解決コーピングが必ずしも適応的なコーピングとはいえない可能性が示唆された。</p>
Journal
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- The Proceedings of the Annual Convention of the Japanese Psychological Association
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The Proceedings of the Annual Convention of the Japanese Psychological Association 85 (0), PQ-001-PQ-001, 2021
The Japanese Psychological Association
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Keywords
Details 詳細情報について
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- CRID
- 1390291767781417728
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- ISSN
- 24337609
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- Text Lang
- ja
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- Data Source
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- JaLC
- Crossref
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- Abstract License Flag
- Disallowed