宗教心理学的研究の展開(18)宗教,スピリチュアリティを追究するための「新たな連携・協働」の試み

抄録

<p>人間心理に深く関わる「宗教,スピリチュアリティ」を追究していくために【概念(思想)⇔実証(データ)⇔現場(実践)】といった「新たな連携・協働」を提案してきた。宗教,スピリチュアリティにおける概念を深く考察し,明らかにしていく分野が宗教学,哲学等の人文科学分野である。その作業の中から実証を担う心理学,老年学等の社会科学分野がそれらをもとに調査,実験を行い,データから見えてくる現象を明らかにしていく。概念と実証から見えてきた現象をいかに教育,福祉,宗教界等の現場に伝えて,その現場に還元できるのかが重要になる。現場と概念と実証から見えてきた現象とを突き合わすことによって,より人びとの生活に根ざしたものを見いだしていく形を構築していくのである。本シンポジウムでは,「新たな連携・協働」を行うために必要であるものは何であるかについて,宗教学(概念),老年心理学(実証),小学校現場(実践)の立場から話題提供を行う。さらに自分たちでも気がつかないうちに陥りやすい「自文化中心主義」にも目を配り,新たに提案する連携・協働について批判的に話題提供を行う。最後に,指定討論を行い,本シンポジウムの総括を行う。</p>

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