説明
<p>他者と場面を共有している「日常」の対面状況では,相手が見つめている方向を認識したり,相手と視線を共有したりすることはスムーズな意思疎通を行うための助けとなる。他者が見つめている方向は多くの場合に瞬時に知覚され,一体どのようにして私たちは他者が見つめている方向を判断しているのか,という点は普段ほとんど意識されることはない。有名なウォラストン錯覚(Wollaston, 1824)から明らかなように,視線方向の知覚処理には,目から得られる情報のみでなく,顔の向きとあわせた統合的な情報処理がなされている。本講演では,私たちはどのように他者の視線方向を知覚するのかという問題について,錯覚を利用した検討を行った研究からの知見の他,我々がどの程度視線に敏感なのかを調べた研究,さらに発達研究からの知見も紹介する。</p>
収録刊行物
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- 日本心理学会大会発表論文集
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日本心理学会大会発表論文集 85 (0), ITL-008-ITL-008, 2021
公益社団法人 日本心理学会
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詳細情報 詳細情報について
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- CRID
- 1390291767785323904
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- ISSN
- 24337609
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- 本文言語コード
- ja
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- データソース種別
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- JaLC
- Crossref
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- 抄録ライセンスフラグ
- 使用不可