放射線化学療法後に根治切除を行ったFournier壊疽合併局所進行直腸癌の1例

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タイトル別名
  • Curative Resection of Locally Advanced Rectal Cancer with Fournier's Gangrene after Chemoradiotherapy—A Case Report—
  • ホウシャセン カガク リョウホウ ゴ ニ コンジ セツジョ オ オコナッタ Fournier エソ ガッペイ キョクショ シンコウ チョクチョウ ガン ノ 1レイ

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抄録

<p>症例は70歳の男性.会陰部痛を主訴に救急搬送となり,左臀部の腫脹と熱感を認め,CTで狭窄を伴う直腸癌とその周囲にairと液体貯留を認め,左臀部まで広がっていた.直腸癌によるFournier壊疽の診断でデブリドマンと人工肛門造設を行い,術後感染コントロールがついたため,局所進行直腸癌に対して,術後29日目から術前放射線化学療法を行い,PRの判定で術後117日目に骨盤内臓全摘術・左大腿薄筋皮弁再建を行った.病理組織学的検査でR0であった.術後骨盤死腔炎を合併したが改善し,現在まで外来で経過を見ているが,4年間無再発生存中である.</p><p>Fournier壊疽を合併した局所進行直腸癌に対して術前放射線化学療法後に根治切除を行い,長期生存が得られている1例を経験したため報告する.</p>

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