児童虐待対応における学校の役割の「重要性」と「取組状況」の認識の実態―小・中学校に勤務する養護教諭と校外関係機関の職員への質問紙調査から―

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タイトル別名
  • The actual situation of the recognition of“ importance” and“ the action situation” of the role of the school in the child abuse correspondence ― From a questionnaire survey of yogo teachers working at elementary and junior high schools and staff of external organizations―
  • ジドウ ギャクタイ タイオウ ニ オケル ガッコウ ノ ヤクワリ ノ 「 ジュウヨウセイ 」 ト 「 トリクミ ジョウキョウ 」 ノ ニンシキ ノ ジッタイ : ショウ ・ チュウガッコウ ニ キンム スル ヨウゴ キョウユ ト コウ ガイ カンケイ キカン ノ ショクイン エ ノ シツモンシ チョウサ カラ

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抄録

児童虐待相談の対応件数は,増加の一途をたどっている.被虐待者の半数近くが小・中学生の年齢の子供たちであることから,学校の役割期待は大きい.しかし,虐待事例は,複雑な問題を抱えているケースが多いため,学校と関係機関が情報を共有し,適切な連携の下で対応していくことが重要である.そこで,本研究では,小・中学校に勤務する養護教諭と関係機関職員が,児童虐待対応における学校の役割の「重要性」と「取組状況」をどのように認識しているのかの実態を把握することを目的とし,小・中学校に勤務する養護教諭と関係機関職員を対象に自記式質問紙調査を実施した.結果, 養護教諭314名,関係機関職員107名から回答を得た.虐待対応における学校の役割の重要性について,両者は概ね共通の認識をしていたものの,取組状況については.必ずしも認識が一致しておらず,現行のシステムでは虐待対応における連携を強化するのは困難であることが示唆された.

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